また、いつか
病室と親友

僕はこの日、普通に学校に行っていただけなんだ。

でも、親友とのちょっとした喧嘩が原因で怪我をして、入院することになってしまった。どうしてだろう、小唄は泣いていた。

「……暇だ、な…」

そうは思わないかい、と、独り言を呟いてみた。言っても誰も聞いていないのは分かっているけど、やっぱり一人になると、つい言ってしまう。看護婦さんが聞いていないといいんだけど。

こうも暇だと、病院の外に出て散歩したくなる。

なんて思ってたら、誰かが病室にやって来た。

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