雪の種




―――――――――――――――




「今日は楽しかったねぇ」




「また来ような」





ふんわりと優しく包み込むようなやわらかな声が上の方から降ってくる。





そんな声が大好き。




この時間がとっても幸せ。




キィィ、キュッ、キキィ―――ダッ、ズド、― 。




時が止まる。



何が起こったの?




頭にズキンッとした痛みが走った。





「つ、…さ、いっ…うけ…い…ろ、つ…い…に、なれ」





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