雪の種




「…叔母さん…―」



「何?」


語りかけていた声とは違う、いつもあたしにものを言う時のあの声だ。


低くて、絶対どこかに憎しみがこもってそうな……そんな声だ。



「あの、…あたし、学校……行きたい…―」


「さっさと寝なさい!」


聞こえてないの?



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