3番目の高度合成数。-年下のキミと-

・結婚予定


 翌日の日曜日。

 久々に実家に顔を出して母の料理に舌鼓を打ち、お腹をいっぱいにして帰りの電車に乗った。


 座っている膝の上には今日の目的の荷物、ハガキと卒業アルバム。


 ちょうど、今勉強している資格試験の後に同窓会があるらしく、ハガキが届いていたのだ。

 今回は高校の同窓会で、アイドル扱いだったあの男子や、あの子たちは何してるのかな、と久しぶりの再会を思い嬉しくなってしまう。


「ぎゃははは」


 あれやこれやと想像していると、男の子たちの大きな笑い声が車内に響いた。


 休日の夕方の電車はそこそこ人がいて騒がしい。その中で一際目立つ大笑いだった。


 目を向けると、扉のところで三人組の男の子たちが話をしている。
< 236 / 333 >

この作品をシェア

pagetop