3番目の高度合成数。-年下のキミと-

大志目線

(大志目線、抜粋)


「悪いけど、アヤのことを好きになれるか分からないし」

 僕の答えを予測していたのか、アヤは頷いた。

「それでもいいよ。大志に好きな子ができるまででもいいから」

「……」


 実は、今までもこう言われて何人かの子と付き合ってきた。

 だけど僕にはあまり理解ができない。可能性が低い相手と、それでも付き合いたいなんて思えることが。


「本当にそんなので付き合っていいの?」

 僕の言葉に、アヤがまた頷く。


「大志と付き合うには、そうするしかないの知ってるし」


 谷口か誰かがアヤに吹き込んだんだろうか……まったく。


 まぁ、今は全然想像できないけど、もしかしたらこの子を好きになれるかもしれない。

 ……いつもそんな思いで、僕はOKしていた。
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