3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「何これ……。

あたしだって、仮にもサポートしてるのに、全然分かる気がしないよ?

こんなの独学できるの?」

 ページをめくるごとに険しい顔になっていく。



「あー……そこは、ちょっと強い味方がいるから」


 リナは私の顔を見ると、「ん~?」と外人のように片方の目を大きく開いた。


「な~んか、嬉しそうな顔じゃな~い? それって、男?」


「男って言うか、男の子。ご近所さんだった子」


 何々? とリナがお弁当を持って私の真横にピタリとくっつく。私はお尻歩きで少し逃げた。

「ちょっと、変な期待しないでよ。元、幼馴染みたいな、高校生の子だよ」


 私がサンドウィッチを頬張りながら答えると、リナは残念そうに、ちぇっと呟いた。
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