【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ

「ごめんね・・・・・今日が初陣だったのに・・・・・。」


 たとえ数時間とはいえ、私の命を預けたポセイドン。


 こいつがいたから、ここまで戦えたのだ。


 できることならば・・・・・生かして帰してあげたかった・・・。


 本当に、ごめん・・・・・・


 それと・・・ありがとう・・・。


 そして、舞鶴の目の前でポセイドンの中から光があふれ、爆発する。


「!」


 耳に鳴り響くは鼓膜が破れそうなほどの轟音・・・。


 爆音。


 爆風が舞鶴の乗る小さな脱出ポットを揺らした。


 その衝撃により、舞鶴は・・・気を失った。


 真紅の機体がその爆発に巻き込まれたように見えたが・・・真偽を確かめる手段は舞鶴にはない・・・。



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