【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ
「別に無理ならいいよ。」
そう・・・今じゃなくてもいいんだよ。
「いや・・・そうじゃないけど、だけど、どうして百合なんて・・・。」
決まっているでしょ?
あなたの傍で咲いていたいからに決まっているじゃない・・・・。
「深い意味はないよ。何となく・・・ただ、何となく私と同じ名前の花が見たかっただけなんだ。」
なんてね・・・・本当にそんなことがいえたら苦労はしない。
「分かったよ。まぁできる限り、頑張ってみる。」
「期待せずにまっています。」
そう・・・期待なんてしませんよ、キリト・・・最初から期待なんてしてなかったよ。
なのに・・・あなたはいつまでも傍にいてくれて・・・私のためにギアにまで乗って戦ってくれて・・・。
ごめんね、キリト・・・・。
あなたがいなくなって、気がついたんだ。
あなたが、私の『身体』から抜けて、ようやく気がついたんだ・・・。
・・・・・・・・・私が、どういう存在であるのかを・・・。
ごめんねキリト。今まで苦しめて・・・。
そして、本当にありがとう・・・。
こんな姿になってでもあなたの傍にいれたこと、心より嬉しく思います。
だから・・・もう、私は・・・あなたを解放してあげたいの・・・・・。
・・・・・・・・・・・それは、人工知能が見る・・・。
・・・・・・・人生、最後の夢・・・・・・・・。