スタッカート
S芸へ向かう途中、携帯が鳴った。


いけない。


切っとかなきゃ。


メールは佐奈からだった。


『頑張ってね』か。


歩きながら返信文を打つ。


勝負の入試まで、一時間を切っていた。


緊張で気がおかしくなりそうだった。
< 95 / 200 >

この作品をシェア

pagetop