先生のお望みのまま
思わず顔を上げると、すぐ近くにゴクセンの顔があった。
どっひゃ〜!
しがみついたままだった。
慌ててゴクセンから飛びのいたけど、ミミちゃんが気になってすぐにまた詰め寄った。
「ミミちゃんは?病気ですか?怪我ですか?」
「いや…実は日中家に閉じ込めたらかわいそうだって言われて…」
「言われて?まさか、人に譲っちゃったんですか?もうミミちゃんに会えないんですか?」
あの好奇心いっぱいのクリクリした目を見られないなんて!あの空振りばかりの猫パンチを受けられないなんて!
しまった。また目がウルウルしてきた…。
慌てて目をこすった。