先生のお望みのまま

「杏華ちゃん、待った〜?ごめんね。下駄が歩きにくくて。」



「きゃ〜今年は白地なのね。希実、その撫子柄似合ってる。」



「杏華ちゃんも紺地に花火柄がきれ〜い。大人っぽい。」



今日は秋祭りの日。この辺りで一番大きなお祭りは、毎年杏華ちゃんと浴衣を着て楽しむのが恒例。人混みもすごいけど屋台がたくさん出ていて、賑やかで楽しい。お囃しがテープで流れていて、気分も盛り上がる。


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