ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~



「芹霞……

堪(たま)らないんだよ」



泣きそうな…震えた声が聞こえた。



「僕だって…"男"なんだよ?」



喘ぐように。



そして玲くんは――



「"僕"を受け入れてよ……」



哀しげに笑って、

あたしの後頭部に両手を回すと、



「玲く……んんんッ!!?」



深く深く…


あたしに口付けたんだ。



何かの迸(ほとばし)りを、


ぶつけてくるかのように。



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