小悪魔彼女と天然彼氏
「それと、このリボンも汚れちゃうから

腰の辺りに・・・」

と言ったときに私はハッとした。

私・・・澤田さんがせっかく考えてくれた

デザインに文句言ってる・・・?

謝らなきゃ・・・。

「あの、ごめ「そっかぁー!

北野さんいいアイデア!!」

と私の言葉をさえぎって

澤田さんが大きな声でそう言った。

「私もそっちの方がいいと思うっ!

さすが北野さん、頭いいねw」

と澤田さんが私の両手を握りながら

ほめてくれた。

「ぁ・・・ありがとぅ?」

とよくわからないまま御礼を言うと

澤田さんはさっそく

私の言った意見をとりいれて

デザインをもくもくと描いていた。

~15分後~

しばらくの間待っていると

「できた!!」

という澤田さんの声が聞こえた。

「北野さん、こんな感じのデザインで

どうかなぁ?」

と資料を見せてくれた。

私が言った意見が参考にされていて、

腰元に大きなリボンで、

スカートのすそに大きめのフリルが

ついているデザインに変わっていた。

「か、かわいいっ・・・!」

と多分、すごいキラキラしてる目で

言ってしまった。

「北野さんすごいねw

デザインの才能あるんじゃないの?」

と澤田さんに顔をのぞかれて、

また手を握られながら言われた。

「ぇ・・・。そんなことないよ!

澤田さんのが才能あると思う!」

と全力否定をした。

「そうかなぁ・・・?ぁ、そうだ!」

と澤田さんが手をポンッとたたいた。

なんだろぅ?と

不思議そうな顔をした私を見て

「これからは、千春って呼んでもいい?

あたしのことはみほって呼んで?w」

澤田さんは首をかしげながら

私に質問をした。

「ぁ、うん。いいよ・・・美穂。

よろしくね?」

と私は承知をした。


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