愛しい記憶
~side遥~

「はあ…」

遥は病院のロビーのソファに座って溜め息を吐いた。

美沙にあの事を告白する。

そう思ったもののいきなり行くのははばかられた。

というのは、建て前で。
本音は怖じ気づいた。

美沙に嫌われてしまうんじゃないか?

いやそれよりも美沙の事だ。

遥の事を思いだそうとしてまた辛い思いをしてしまうかもしれない。

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