愛しい記憶
三階にある美沙の病室に行くと美沙の母と父があたふたと何かを探していた。

「どうしたんですか…?」

遥が声をかけると美沙の母が青白い顔ですがりついてきた。

「遥くん!美沙が…美沙が…いないの!」

「えっ…」

「病室に来たら誰もいなくて…」

そんな…

美沙がいない…

どこに行ったんだ?

「俺も探します!」

遥は返事も聞かずに走り出した。

嫌な予感がする…

美沙!
< 35 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop