ヴァンパイア



「そんな事は………ありえるの?」
「あり得ないよ……だけど、優美はそれほどの力を持っているんだ……今も、ものすごい力が………」



私に………力が……



「優美、覚えてる?瞳と斗真は強かった………僕らはその子供なんだ」



私達は……瞳お母様と斗真お父様の子供。
とても、愛されていた………………



「薫お兄様………」



薫お兄様は私の唇を人差し指でなぞる。



「薫と呼んで………優美……」



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