ヴァンパイア



「何でもありませんよ」


雪はいつもの笑顔に戻った。


「………それにしても、優美様……力を見せつけすぎます……おさえて」


抑えてって………
言われても、


私は自分じゃ分からない。
どのくらいの力があるか、どんな力があるか……


私は分からない。


「………優美様、お疲れですね……少しおやすみになってください。薫様も」



そういえば、身体がだるい。さっきまで、分からなかった。



「それでは、……お休みなさいませ」



< 150 / 220 >

この作品をシェア

pagetop