ヴァンパイア




「………分かりました……………」


薫は私の頭を撫でた。


「………薫は……殺した……………?」


薫の顔から笑顔が消えた。


「殺したよ。だけど、皆は僕に何も言わなかった………許されるんだ。―――僕達は」



薫は悲しい顔をした。



―――殺す事を許されるの??


あっていいの?


それは………


私達の心を
殺してるんじゃないの――――??



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