ヴァンパイア




薫はニッコリと笑った……いつか、この日が来ると分かっていたかのように…………。


「優美……僕は君が忘れていた記憶を言わないよ?ただ、質問されたら答えるけどね?YesかNoでね……」
「………そんなのズルい」

薫は口元を緩ませた。


「優美がずるいよ……」
「……私が?」
「そうだよ」


私が………
ずるい?


ズキン!!!
「痛っ………」


「……優美今日は寝なさい」
「っ………でも……」
「寝るんだ……死んでしまうよ」


薫が余りにも真剣に言うので私はベットに入った。



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