ヴァンパイア



「今日はいい」


薫はその場から去ろうとした


「薫様!!!」

グイッ


「私が唯一薫様の為になる事が出来るのは………血を捧げるときです。」
「雪……………」


雪は膝を床につき首を薫の向きにむける。


「さぁ………」
「ゆきっ…………」



ガブッ

鈍い音が廊下に流れる。


ゴクン………ゴクン………


「かお………る………さま………」



ゴクン………ゴクン………


「……………。」
「………飲みましたね……………」
「すまん……」
「何故そんなに餓えているのですか?」



ピクッ
薫の体が反応する


ウエテイル



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