ヴァンパイア



「俺はやきもちを妬いていたかな………もう、何もしないよ……薫、おまえの下僕として働かせてもらうよ」

下僕………


「港が望むならね……言っとくが、俺は厳しいから」
「わかってるよ!」


………よかった……
仲直りできた。


「優美……」
「ん?」
「お家に帰ろう。雪が待ってる」


雪が?……雪が!!?


「本当に!!?」

薫は頷く。

「帰ろ!!早く早く!!」

「なぁ、港」
「あ?」
「優美俺より雪に興味持ってないか?」
「くす……大丈夫……薫は愛されてるよ」


薫は頬を赤く染めた。



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