ヴァンパイア



「これから何かあれば呼んでください」
「…うん。………ねぇ、敬語やめない?」


港は首を横に振る。


「それだけは、主に怒られます」


薫………
そんなに港に厳しくしてるの??


「じ、じゃあ……私の前だけ敬語は無しにしない?」
「……優美の願いならね」


良かった………


「じゃあ、優美。俺はここを掃除しなきゃならないんだ………部屋に戻ってくれるかい?」


食器を重ね私は部屋を出た。悲しい……
何か……まだ、居たかった。



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