離さないでよ。

「ごめんっ…なさい」


思わず謝った

すると草の間から
人が立ち上がってきた




背の高い、色黒の男の子

髪は短くて金髪だった


その男の子は足を踏まれてイラだっているようだった



かんなをみると不思議そうに覗きこんできた


「誰?あんた」




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