離さないでよ。



お互い何も喋らないまま
男の子に手を引かれて
かんなはてくてく歩いた

どこ行くんだろう



しばらく草原を
かき分けていくと

ひとつのテントがたっていた



『あっ!あきに〜ちゃん♪』



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