離さないでよ。



男の子はかんなを連れて
校舎の外に出て

近くの路地へと向かった


そこに止めていたバイクに無理矢理かんなを乗せて

何処かへ向かおうとしている





「ちょっ…何処行くの?」
「……。」


男の子は黙ったまま
エンジンをかけて走り始めた




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