ベッドシーンモデル あずさ×優の場合
優とドアに挟まれる体勢になり、優の胸と私の背中が密着している。


緊張しながら 『い、今から入るところ』
・・少し震えた声を出してしまった。


「ふーーん」
と言って私を見降ろす。


昔は私と同じくらいの身長だったのに、いつの間にこんなに差がついてしまったんだろう・・・。


普段こうして密着して並ぶことなんてないから 気が付かなかった。


体格も私とは全然違って、急に知らない男の子に思えてきた。


途端に優を意識してしまい体が硬くなる。


『・・・ドア開けないの?』


カチャ。 ドアノブを回して、
「あの男誰? つき合ってんの?」
私の目を見て聞いてくる。


『え!? 鈴木くん? つき合ってないよ。 今日文化祭の買い出しだったから、、。 うちが通り道みたいで 送ってくれただけだけど・・・?』


ガチャ
ドアを開けながら、
「なんだ。 物好きでもいるのかと思ったら、残念だねーー、あずさ」


ケッケッケと笑って中に入っていった。


このー! 人をバカにして!


私も今みたく優に 令ちゃんとつき合ってるの? とサラッと聞きたい・・・。


ケド、つき合ってるって言われたら・・・。
その時のことを考えると、聞き出すことは出来なかった。


♪~♪
優はメールの着信音がして 携帯を開く。
ニヤニヤ笑いながらメールを見ている。


きっと令ちゃんからのメールなんだろうな・・・。
沈んだ気持ちで 仕事をこなした。
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