Time。


だるい入学式を終えて、教室に戻って来た私達。


また先生のだらだら長い話。寝てしまいそうになった私を後ろから優がつついてきた。

「優ありがとー」

小声で優に言いつつも、また寝てしまいそうになっている自分がいた。


8時54分。私はものすごく眠いです・・・・。



先生の話を聞き終わった私達は、足早に親の元へ帰る。

「あ~!終わった終わった!!」

「里奈、危ないョ~?!あそこで寝てたら完全アウトだったね!」

「えぇ~?だってだるいんだも~ん・・・」

「えぇ~はこっちのセリフ!我慢でしょ?そこは!!」



私達がこんな話をしてると親から私達を迎えに来てしまった。

「あんた達はなんでここで話してるの!ほらっ!早く帰るよ!」

「「はぁ~い・・・」」



こうして、長い長い入学式が終わった。


私は、さっきから翔の事が頭から離れないでいた。出会ったばかりで最初は「コイツやだ。」とか思っていた相手なのに・・・。

なんか知らないけど・・・本当になんか知らないけど・・・・アイツのことばっか考えてる。なんだろ・・・。


9時45分。私は頭のどこかに翔のことを残しながらも、翔のことは考えてないと思い込み、車に乗り込んだ。
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