未来の旦那様を選びましょ?
葵(あおい)は苦笑いしながら、
俺の隣に来た。
「別に?先駆けなんてしてないし?」
俺はそう言って、教室の中へ入る。
「咲人聞いてよ~。
りゅーちゃんまた会長に話しかけてたぁ~」
葵に抱きつかれた咲人(さきと)は、
磨いてたグローブを置いて、俺を見た。
「あの女、今日も強烈だな」
と言ってクスッと笑った。
「でも超かわいいじゃん」
俺はそう言って、
誰のだかわかんない椅子に座る。
「僕も思う♪」
葵はそう言って、
ポケットから飴を一つとりだして、
口の中に入れる。