未来の旦那様を選びましょ?




お願い、と甘えた声でそう言いながら、
うるうるした大きい目が目の前にくると、


「葵君がそれでいいなら、…いいけど…」


って、答えてしまうよね。




「やった♪」


ガッツポーズをする葵君。



そんなに嬉しいのか…。




「いいなぁ。俺も委員長と一緒に帰りたい」


君は甘いマスクをとことん利用するのね。流騎。




「俺も混ぜて?」


「だーめっ。僕の方が先に予約したから。競争は早いもん勝ちでしょう?」


「…そだね。じゃぁ今日のお昼、会長と俺一緒ねっ」


って。

あたしのスケジュール勝手に決めてるし。




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