王様ライオン☆


お母さんはもともと看護士、いわゆるナースの仕事をやっている。
夜勤で遅くなることも特別ではない。



「もう時間ないや! 行ってきまーすっ」
適当にメイクして、適当に髪の毛を巻いたあたしは、せわしなく玄関を出た。

ほんとは今日は特別な日だから
髪の毛キメたかったんだけど、そんなことは言ってられない。





「行ってらっしゃ~い」
後ろでお母さんの呑気な声が聞こえた。




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