− 夏色模様 −




でも、平本先生は言葉を辞めることなく、まだ続けた。


「マネージャーとして、今日はいませんが…… 皆さんもお世話になっていた愛川さんも参加します。 それと、知らない人が多いと思いますが愛川さんの友達の“木下さん”も参加します」


“――― 木下さん”

愛川先輩の友達で“木下”といったら……。

木下 まお先輩だ……。


木下先輩は、前田先輩が居るときはたまに練習を見学していた。

だが、ほとんど来ることが無かったから知らない部員が多い。


「愛川さんと木下さんは、部員ではなく“ボランティア”として、みんなのサポートをやってくれます。 なので困っているようなら助けてあげてください」


それはもちろん、助けます!

木下先輩が困っているようなら、空だって飛んで助けに行きますとも。


「では、桐谷くんと前田くんから一言ずつお願いします」




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