青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜



そう言えば……

この人と面と向かって話すのは体育祭以来になるな………




橘:
「……いつもこの時間帯に登校するんですか……??」

樫家:
「……それがどうしたぁ……??」

橘:
「いや……別に………」



樫家:
「ハッ……勘違いしてんじゃねぇーぞ橘ぁ……??」

橘:
「はい……??」

樫家:
「確かにテメェーは俺達と同じ『聖光院』出身だぁ……だがなぁ……!!!!テメェーは俺達とは違う……!!!!俺達はテメェーの知らねぇ物を見て育った……テメェーとは違う道を歩んで来た……!!!!呑気な馬鹿みてぇーにただ“平穏”を生きてきたテメェーとは何もかもが違ぇんだよぁ………!!!!!!」

橘:
「……でしょうね……」


オレは[聖光院生]ではあるが[橘]の子だ……

始まりは同じでも……歩んで来た道は違う………
そんなことは分かってる……


橘:
「別にオレは、アンタ達7人の輪に入ろうと粋がってるつもりなんかありませんよ………」

樫家:
「ハッ……笑わせる………!!!!なら、二度と俺達の前に現れるな………!!!!」

橘:
「はい……??」



樫家:
「俺達の輪に入っているつもりがないなら、さっさと消えろぁ……!!!!俺達は俺達にしか解決できねぇー問題ってもんがあんだよぁ………!!??そこにテメェーがいると目障りなんだよぁ………!!??」

橘:
「………????」



[俺達]にしか解決出来ない問題………????



橘:
「つまり“それ”は……[去年]と密接に関係してる……ってことですよね………????」

樫家:
「ッ……黙れッ!!!!!!」



そう言い捨て、樫家さんはズカズカと先に行ってしまった………



橘:
「……………」



まぁ……

口は悪くとも、あの人はあの人なりに[忠告]してくれたってワケか………


多分………
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