青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜


橘:
「よっと………」





オレは頭上に被さっていた[それ]を持ち上げ周囲を確認。

勿論、真っ暗でなにも見えないのは承知の上だ。



次の携帯を開いて時刻を確認。

液晶画面には[PM/9:30]と表示されている。



これで恐らく、校内は無人だ。








橘:
「[誰にも見つからない隠れ場所]……………ねぇ……………」





オレがさっきまで、身体を忍ばせていたのは、体育館倉庫に置いてある[跳び箱]の中だ…………



確かにここで放課後からずっと身を隠していれば、誰にも見つからずに[夜の学校]に忍び込めるワケだ…………!!!!





昼の内に調べてみたが、この学校の警備装置は[PM/10:00]を過ぎると、[たった1つ窓が開かれた時点]で作動する!!!!



つまり、制限時間は30分!!!!

警察沙汰にはなりたくないが……………それだけあれば十分だ……………!!!!











橘:
「さてと…………行きますか…………!!!!!!」




オレは携帯の明かりを電灯代わりにして体育館の外に出た。

この学校の体育館の入り口は、何故か針金一本上手く使えば簡単に開錠できる分かりやすい仕組みになっている…………



果たしてそれでいいのか[青柳高校]…………!!!???






そんな疑問も抱きつつ、オレは体育館を入り口の鍵を解き、校舎内に入った―――…………
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