くるきら万華鏡
「あ…」


 とその友達が私の背後に視線をやり、目を見開いた。


 と同時に背後からは男子数人のクスクスといった笑い声。


 『え?』と前方を振り返るや否や、私は背の高い男子の胸の中にいた。


 その場にいた男子達が弾かれたように大爆笑。


 私が体当たりした胸の先端を見上げると、絵に描いたような綺麗な顔が冷ややかに私を見下ろしていた。


「いらっしゃい。 てか、前見て歩けよ。」


 その人は意地悪く微笑んでそう言い、周りの男子がまたドッと大笑い。


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