くるきら万華鏡
「さすがお前の彼女、面白いね。」


 お兄さんは、皆人くんに優しい視線を送り、ふんわり微笑んだ。


 彼は皆人くんが可愛くて仕方ないようでした。


 でもバカな皆人くんは、そんなことには微塵も気付かず、プリプリ怒っている。


「だから、彼女とかじゃねーっつってんだろ!?」


 ブツブツ言いながらも、皆人くんは冷蔵庫を開け、中からラップのかかった大きな皿を出して来て、それをダイニングテーブルの上に、音を立てて、やや乱暴に置いた。


 そして椅子に腰掛けると、ラップの端を少しだけ捲り、中のサンドイッチ一切れを引っ張り出して、豪快にかぶりついた。


「どうでもいいけど、何? この量、ハンパねーな。」


 美味しそうに頬張りながらも、皆人くんはまだブツブツ文句を言う。


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