舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
本物のバレリーナへの道
部屋に入ってお風呂に入り、ベッドに横になってからも眠れずにいた。


怜音の細いけど力強い腕の感触が今もまだ残っている。


私にとって、怜音は足長おじさん的存在。


怜音も私のことは表現はおかしいけど、子供みたいな存在だよね…


さっきの抱擁に深い意味なんてない。


そう言い聞かせて目をつぶって無理矢理眠りについた。


浅い眠りから醒めたのは、9時を過ぎたあたりだった。


それからゆっくり準備をしてレッスン場に向かった。


レッスン場に着いたら既にくららがいて、音楽をかけながらバーレッスンをしていた。


バレエを始めたのは同じような時期だったせいか、私とくららは昔からよく比べられた。


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