舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「な…んで」


「お疲れ。早かったな?」


大きなサングラスを外し、先のとんがった靴をカツカツと鳴らしながら私に近づいてきた。


「何でいるの?」


「いや、レッスン終わる時間わからなかったから、待ってた」


「いや…そう言うことじゃなくて…」


「ん?何?」


「まあいいや。どれくらい待ってたの?電話してくれたらよかったのに」


「レッスンの邪魔したくなかったから」



そう言えば、この時間に怜音がいるのは不自然。


いつもならもう出勤しているはずなのに。


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