舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
踏み込んだ夜の世界
ついた場所はまさしくホストクラブ。


重そうなドアをドアマンが開けてくれて、怜音とともに中へ入った。


ドアマンは私を怪訝な表情で見ていた。


「あ、怜音さん!遅いっすよ!もうミーティング始まってますよー」



ソファー席にたくさんのホストが座っていて、その中に黒髪の男の姿もあった。


怜音が入ってくるなりみんなが立ち上がり、怜音に頭を下げた。



「ごめん、ごめん。あ、涼介、ちょっと」


「はい」



涼介と呼ばれた男の人はウェイターのような格好をしていて、他のホストの人とは違う雰囲気だった。


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