4人の嵐


私はと言うと正直、なんでもどーぞ、と言う感じだ。


でもこういう奴こそ実は1番楽しみにしていたりするのだ。


私だって何をするかが決まって具体的に動き始めれば、完成を想像してウキウキしたりもするはず。

結局は楽しみたい。


だから出来れば早く決めて欲しい。
なら自分で発言しろと言う話だけど、私は生憎特にこれがやりたいとかはないのだ。


文化委員の2名の女子はああだこうだ言うクラスに飛び交う選択肢を必死に黒板に書く。


大変そうだ。


私は早く決まらないかなぁーと、先程唯がやっていたように椅子の後方2つの足に体重を乗せ後ろに仰け反る。



しかし、さっき人に注意したばかりだろう!と自分を一喝するべきだった。


私はバランスを崩し、机を持っていた手はそこを離れ、変わりに何か掴む物を探すかのように斜め上に伸び、虚しく宙を掴む。



あぁもう無理。



と私は諦めたが、


「……?」


痛みはなく、それどころか私は椅子に座っている、それこそ手は斜め上に伸び、体制はかなり危ない角度にある…が、倒れていない。



それは、後ろがつっかえているから。



ってなんでつっかえてんの!?



私が勢いよく振り替えると………



「な、なんで平然と教室にいるんですか……?」



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