キスが甘い理由

俺の気持ち

【Side・涼】




カタカタ…カタ…カタカタ

「先輩!!これできました!!」

俺がパソコンで資料を作っていると、目の前に茶髪のロングヘアー女が立っていた。

「あぁ、サンキュ!!悪いけどそこに置いててくれ。今、ちょっと手が放せなくてな。」


香水…臭っ!!

「はい、じぁここ置いときますね?」




美羽とはまるで大違いだな。黒髪のショートヘアーにナチュラルメイク…。俺は美羽の飾らない所に惚れた。




美羽は自覚はないかも知れないがそれなりに美人だ。





まぁ、あの美羽だろう。周りの女と自分を比べて、落ち込んでいる姿が鮮明にイメージできる。








美羽とはもう半年か…。



たしか、自動販売機の下でひざまずきながら不審者に見えて近くの交番に追放しかけたんだっけ?






「お金が、自動販売機の下に落ちちゃって取ってただけなのに………なにも追放まで…」



って半泣き状態で俺に訴えかけてたな。







だが美羽がどうして俺と付き合おうって思ったのかが不思議でたまらない。



こんな26の俺にまだ若い美羽は…。






いっけね……。仕事中にまで美羽のことしか頭にない俺ってまじやばいだろ…。




カタ…カタカタ…カタ!!

よし~~終わった~~。

まじ疲れたな…。






ドュゥゥゥ…ドュゥゥゥ…
メールか…?マナーモードしてたから分からなかったわ。








『遅くにごめんね(;´∩`)明日ってたしか休みだよね?明日話があるから会えないかな?』






話…?





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