年上の男


「えっと、どこに蜂の巣があるか、教えてもらえますか?」

「あ、はい・・・」

ドキっとした事は・・・きっと何かの勘違いで。

蜂の巣やだなぁ・・・って思いながら裏庭に回ると

「あ、そこから見えます?」

後ろから声を掛けてくれた。

「あ、はい・・・軒下?って言ってましたけど」

「ここからは、私がみますから」

それだけ言うと、どんどん裏庭の蜂の巣があるであろう場所に進んでいく。

・・・危なくないの?

そしてその人は言った。

「あ~、ここですね・・・そんなに大きくないな」

それだけ言うと、戻ってきて、ちょっと怖そうに見ている私に言った。

「ここにいると危ないので、家に戻っていてください」

「あ、はい」

言われるがまま家に戻る。

彼は車に行くと、中にいたもう一人の人と話をしていた。

そして後ろのトランクを開け、服を取り出す。


・・・着替えた彼は・・・・宇宙旅行でも行くような格好。

蜂スーツと言われるものに着替えて、道具であろうバケツを持ち裏庭に向かう。

その後ろをもう一人の男の人がはしごを持ち追いかけて行った。

私は、初めて見る光景に・・・続きが見たい!

家の中に入り、その人たちが蜂の巣をとる様子をじ~っと見ていた。





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