チビ×ヤンキー=?? -学校編--
「ほらっ」




ぶっきらぼうに出された左手をあたしは右手で握った。




背はそんなに変わらないのに、手の大きさはあたしより二倍くらい大きい。





自分で言い始めたのに、何故かドキドキが止まらなくて手を離したい気分・・・。








「うわぁ、手を繋ぐってこんなにドキドキするんだ?」



「その話題を俺に振るなよ。俺だって始めてなんだからな」




「つぅ、この一年間誰とも付き合ってないの?」



「あぁ。でも付き合ったからって手は繋がねぇだろ」






まだ誰とも付き合ってないんだ、つぅ。




なんかほっとしてしまう。





「そう?まぁ、毎日は嫌だけど、たまにならあたしはしたいなぁ。例えばさ」





あたしはつぅとの手の繋ぎ方を変えてみた。





「こういう恋人繋ぎは特に憧れちゃうかも」



「っ・・・・あぁ、そうかもな」





あたしたちはこんな感じで校舎内をゆっくりと歩いてた。







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