私と殺し屋の3ヶ月
終焉

「心愛を殺し屋に渡した後…、私は物凄く後悔したんだよ」


悲しそうにお父さんが言った。本当に後悔しているみたい。

お父さんは私を愛してくれた?

「会社を捨てて、金と権力を最大限に使ってお前を探した…。
だけど、お前はついに見つからなかった」


零さんが私の頭を優しく撫でてくれた。
私が壊れそうなのが分かったんだろう。


「そんなときに、政治家にならないかと誘われてね。

マニフェストに殺し屋やら犯罪者をなくしたいと掲げたら、テレビやマスコミが飛びついて…私は、その力を使って殺し屋を探した。

だが、現れなかった…。

手がかりすら無かった」



お父さんが

私を

探して…いた?


< 439 / 491 >

この作品をシェア

pagetop