ノイズ
「これって、例の『自殺シンドローム』ってヤツじゃないですかね?」



「おまえ何でそう思うんだ?」



「だって立花さん、先週関東で一人自殺したじゃないですか。それから、四国や九州でも」



立花の同僚であり、二年後輩でもある佐々木透がそう言った。


「それで?」



「全員、高校生ばかりなんですよ!何かあるとは思いませんか?」



立花は銜えていた煙草を灰皿に捨てると、マグカップを手に席を立った。


備え付けのコーヒーサーバーから、熱いコーヒーを自分のマグカップに注ぐ。


「高校生の自殺に特別な理由でもあるって言うのか?」



「例えばですけど…呪いのメールとか…」



「佐々木、オカルト系に走るのは止めろ」
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