メガネ男子は俺様王子さま
はじめの一歩

…あれから一週間。




あんなに頭が溶けるほど考えて考えて結論を出したのに、呆気ないほど淡々と日常は過ぎていき、いつものように図書室で拓海と話しています。



それが不満な訳ではないけれど、何かがモヤモヤして落ち着かない気分です。





「拓海は忙しそうですね?ここのところ毎日仕事があるみたいで。体調気をつけて下さいね。」





拓海はちょっとポカンと呆気にとられた顔をしていましたが、何か思いついたのかニヤリと笑いました。



「あぁ、しかたねぇな。こうなることはわかってて入れたドラマの仕事だからな。これでも高校生なのを考慮してもらってるから、まだ学校あんまり休んでねぇだろ?大変そうに見えるなら弁当きっちり頼むぜ。体が資本だからな。」




「はい、ちゃんと作ってきてます。野菜もたっぷり使ってみました。」




「いや、ふつう体力つけるなら肉じゃねぇの?何で野菜…」


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