rose kiss☆
「菫。拓郎の事好きなんだって。」

私は拓郎にいう。

「は?」

拓郎は不機嫌な声を出した。

「俺あいつすきじゃないから」

拓郎は言った。

・・・。

お似合いだと思うけどな・・・

「実花」

拓郎は私を呼ぶ。

「まさかお似合いだって思ってねーよな?」

ぎくっ!

ば、ばれた?

「まあまあ!拓郎!実花がそんな事思うわけ無いじゃん!ねっ!実花!」

真緒美が言う。

伊橋真緒美。

私の大親友。

「う、うん!」

「ふーん」

拓郎は私を見る。

な、なに?!

その疑いのまなざしは・・・

「正直にいってみな?実花」

ひー!

拓郎が怒ってる!

「聞いてる?みーかちゃん」

怖いよー!

なにもいえなくなりただ口をぱくぱくさせた。

はい。思ってます。

なんて言えないし!

「まあ。勘違いしてるならご愁傷様。俺、菫になんて興味ないから。」

そして拓郎は私の耳に口を近づけ

「興味あるのは実花だけ」

と囁いた。

えぇー?!

私?!

それって・・・

それって・・・

拓郎が私の事がすきって事?!

嘘でしょ?!
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