隣のキミと

優芽Side



あれは、カノジョじゃなかったんだ………



じゃあ………



今はカノジョいないの……?



どうしよう……



すごく嬉しい。



「──…じゃあさ、リレーでオレらのクラスが1位をとったら、オレとつき合って」



「えっ」



え………っと



何かの冗談……?



玲央を見てみると、いつもの意地悪な笑顔を浮かべてる。



「言っとくけど、本気だから」



「そ……そんな、前もそんなこと言って、冗談だったじゃない」



これが、本気だったらどれほど嬉しいんだろう……



だけど、冗談だったらどうしよう……と、思うと、素直に喜べないあたしがいる。



< 219 / 266 >

この作品をシェア

pagetop