裏切りそして塀の中。
林田先輩の家で話していたらさおりが帰ると言い出した。

私はこーたに、

『1人じゃ危ないけん送ってくるたい。』

と言った。こーたは、

『戻ってくると?』

と聞いてきたので、

『わからんねぇ(笑)』

と言ったら、

『俺も一緒行く。』

と言ったのでとりあえず3人で家を出た。

足はなかったので歩いて駅まで送った。
駅からはタクシーで帰した。

その帰り道、こーたが先輩の家戻ると言ったので、私も一緒に行った。

通り道に閉まって真っ暗な陸上競技場がある。
そこを通った時こーたが、

『ちょっとこっちきて。』

と言うのでついて行った。
道路沿いから外れた人気のない明かりもないとこにこーたは座って言った。

『こっちおいで。』

この先どうなるかぐらい自分でわかっていた。
こーたとするのは嫌じゃなかったし、できるのはむしろ嬉しかった。

私はこーたの前に座った。

こーたがキスをしてきた。

そして私たちはそこでひとつになった。

2人で手をつないで帰った。
幸せで、できるだけ長続きするといいな…と思っていた。
私はこーたの彼女になっていた。




でもそうじゃなかった…。
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