君に届ける最後の手紙
−us−
次の日の朝。登校中の事。


「ゆ・う・ちゃん!」


「なんか昨日いい事あったみたいだね!おばさんから電話あったよ」


なんだこのネットワーク……。


「……うん、まぁ。しかしアサミにも母さんにも下手な事言えないな。暗黒ネットワークだ……」


「暗黒って何さ!ま、アタシとおばさんはちゃんと連携取れてないとね!アンタの面倒見るの大変なんだから!」


「いや、別に頼んでない」


「ま、まず由ちゃんの家族が一つにまとまったのはいい事だよ!お祝いにアタシがデートしてあげる!」


出た。


「いや結構です……」


「由ちゃんつれな〜い……」


どうせ荷物持ちにされるだけだ。


いつもそう。


「また自分が買い物したいだけだろ?」


「ムッ……違うよ!たまにはおいしい物でもと思ったのに」


「ほぅ。んじゃ駅前の……」


「キングパフェでしょっ?!しかしアンタも好きだねぇ……」


俺は性格に似合わず、大の甘党だったりする。


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