センパイ、頑張って!
いっつもの冷たくて、冷静沈着な深雪じゃなくて、
太一先輩大好きな乙女になってる。

かわいいな~。

「ヤバい!
時間無い!
帯まだ?」

「ぁあ、動いちゃダメ~!

待ってね!

もう少しで…」

ピーンポーン♪

「「来たぁ!!」」

「ちょっとここ押さえてて。

私が出てくるから。」

ほんとにあとちょっとだったのに~。
タイミング悪いんだから!


「はーい!」

ちょっと怒り気味に返事をして、ドアを開けると、

「突撃―――!!

よ、春ちゃん。

深雪ちゃんは?」

かなりハイテンションな夏川先輩。
なんか気持ち悪~…。

でも心なしか、いつもの部活中の汗臭い匂いじゃない、シャンプーのいい匂いがするような…

「先輩お風呂入ってきたんですか?」

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